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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻10号

1972年09月発行

文献概要

治療のポイント

抗不整脈剤の使い方

著者: 橋場邦武1

所属機関: 1長崎大・第3内科

ページ範囲:P.1877 - P.1880

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不整脈治療の根幹はやはり薬物
 直流電気ショックや人工ペースメーカーによる治療法の確立は,不整脈治療の分野における最近の最も際立った進歩である,それに比べるとやや地味ではあるが,抗不整脈剤の領域でも多くの進歩がみられている.不整脈の治療は,既に生じている不整脈そのものを消失させることと,それを予防することから成っており,この両面を通じて今日でも薬物による治療が不整脈治療の根幹であることには変わりがない.少しでも特徴のある優れた薬剤の出現は望ましいことであり,また,医師はそれについて学ぶ義務のあることは確かであるが,他面,長所も短所もよく知って確実に使いこなせるいくつかの薬剤を,あまり数多くなくとも持っていることも臨床家としては必要であろうと思う.
 以下,筆者自身が日常行なっている不整脈治療の観点を加えて抗不整脈剤について述べることとする.抗不整脈剤の薬理については本号の中に別に企画されているので本稿では省略する(本文90ページ「臨床家の薬理学」参照).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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