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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻11号

1972年10月発行

文献概要

症例

高浸透圧性非ケトン血性糖尿病昏睡

著者: 塩路隆治1

所属機関: 1東北大・鳥飼内科

ページ範囲:P.2009 - P.2013

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 ケトーシスを示さない糖尿病昏睡患者の存在は,古くからの記載に認められていたところである.しかしこのような糖尿病昏睡例とケトアシドーシス例との間に,臨床像の差異が問題視されるようになったのは,1957年,Sament and Schwartz1)の報告以後のことである.ケトーシスを示さない糖尿病昏睡例は,一般に著明な高浸透圧血を伴っている.最近,一般の糖尿病性ケトアシドーシスにおいても,昏睡の原因として,高浸透圧血が重視されるようになったことは興味深いことである.
 本誌編集部の依頼により,本文では以前に簡単に紹介した一症例3)を中心として,解説を試みた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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