文献詳細
文献概要
ある地方医の手紙・5
何でも食うわい,どうせ死ぐだもの
著者: 穴澤咊光1
所属機関: 1穴澤病院
ページ範囲:P.2078 - P.2079
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私が一番憂うつになるのは,外来で,経口糖尿病薬などではコントロール不能の,老耄した老人の糖尿病の患者をみるときです.彼らにいったいどうやって糖尿病の食事療法というものを説明してよいかわからないからです.とくに郡部から来た爺様婆様になると,交通信号の意味さえわからないような人さえいるほどで,こういう人々にカロリーの,糖質の,低血糖の,といってもわかるはずがないのです.
私が一番憂うつになるのは,外来で,経口糖尿病薬などではコントロール不能の,老耄した老人の糖尿病の患者をみるときです.彼らにいったいどうやって糖尿病の食事療法というものを説明してよいかわからないからです.とくに郡部から来た爺様婆様になると,交通信号の意味さえわからないような人さえいるほどで,こういう人々にカロリーの,糖質の,低血糖の,といってもわかるはずがないのです.
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