icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina9巻12号

1972年11月発行

診断のポイント

1秒率低下の意味づけ

著者: 滝島任1

所属機関: 1東北大・第1内科

ページ範囲:P.2123 - P.2127

文献概要

はじめに
 1秒率とは,できるだけ息を吸いこんで,力一杯,最後まで一いきに呼息した際,吸いこんだ空気量(吸気肺活量)の何%を呼気はじめの1秒間ではき出しうるか,を表わす指標である.健康若年男子では80%以上,50-60歳を過ぎると70%あるいはそれ以下に低下する.
 1秒率が健康者よりも低い値を示すことは,呼気時に閉塞性障害が存在することを意味する.もう1つの重要な意味をもつ吸気時にも閉塞性障害が存在するか否かをきめることは1秒率からはできない.1秒率は呼気時の最大努力性呼気曲線から求められるものだからである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら