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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻12号

1972年11月発行

文献概要

治療のポイント

酸素療法をどう処方するか

著者: 横山剛12

所属機関: 1警友総合病院内科 2慶大

ページ範囲:P.2139 - P.2143

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はじめに
 呼吸器疾患とくに呼吸不全の治療における酸素の占める位置は,最も本質的で重要なものであるが,酸素療法の実際に当たっては,適応と投与方法,特に各種装置による長所と短所,吸入O2濃度,酸素療法にともなう副作用,合併症等の理解が必要である.不用意な酸素吸入が,慢性呼吸不全患者のCO2-narcosis発症の誘因としては最も多いものであることは,Campbellにより指摘されたが,さらに近年は,高濃度酸素の長時間吸入による肺障害(酸素中毒)が注目されてきており,漫然とした酸素吸入は厳に慎しむべきである.以下,臨床におけるわれわれの経験を中心として,酸素療法の実際について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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