icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina9巻12号

1972年11月発行

文献概要

救急診療

窒息

著者: 山本亨1

所属機関: 1日大・麻酔科

ページ範囲:P.2174 - P.2176

文献購入ページに移動
 窒息asphyxiaとは,何かの原因で鼻や口から肺に至る気道が閉塞または狭窄を起こしたために,大気中の酸素が肺胞から血液の中まで運ばれず,また体内で産生された炭酸ガスが肺から体外に排出されない結果生ずる体の反応である.言いかえれば窒息とは,酸素の欠乏症と炭酸ガスの蓄積が同時に現われたもので,この状態のまま放置すると,患者の心臓は10分位で拍動を停止し(car-diac arrest),死が訪れることになる.そこで窒患、の患者を取り扱うとき最も大切なのは,気道の確保,原因の発見および除去というわけである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?