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救急診療
窒息
著者: 山本亨1
所属機関: 1日大・麻酔科
ページ範囲:P.2174 - P.2176
文献購入ページに移動 窒息asphyxiaとは,何かの原因で鼻や口から肺に至る気道が閉塞または狭窄を起こしたために,大気中の酸素が肺胞から血液の中まで運ばれず,また体内で産生された炭酸ガスが肺から体外に排出されない結果生ずる体の反応である.言いかえれば窒息とは,酸素の欠乏症と炭酸ガスの蓄積が同時に現われたもので,この状態のまま放置すると,患者の心臓は10分位で拍動を停止し(car-diac arrest),死が訪れることになる.そこで窒患、の患者を取り扱うとき最も大切なのは,気道の確保,原因の発見および除去というわけである.
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