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症例
24年間経過を追求し得た空洞を伴った肺Sarcoidosisの一剖検例—〈Aspergillomaの合併〉
著者: 松井泰夫1 河辺秀雄2
所属機関: 1日赤中央病院・内科 2聖路加国際病院・内科
ページ範囲:P.2183 - P.2190
文献購入ページに移動図1,2は本院入院時の胸部X線写真と病理解剖所見であるが,このように立派な空洞を伴った肺"S"の症例はわが国では極めて少なく,しかも虹彩炎を初発症状として発症以来,24年間,内16年間は定期的に胸部X線撮影を行ない得た上,死後剖検し得たため,"S"における肺空洞の形成に関し貴重な示唆を得ることができた.従ってこの症例を中心に,肺"S"における空洞形成機序について述べ,併せてこの種病変におけるAspergillomaの合併についても考察を加えてみたい.
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