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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻2号

1972年02月発行

文献概要

Leading Article

薬効評価

著者: 佐久間昭1

所属機関: 1医歯大心研薬理

ページ範囲:P.146 - P.147

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副作用ほとんどなし
 たとえば,本誌をパラパラと見ていただくとすぐにわかることであるが,掲載されている薬の広告のうち,まあまあ正直なものは,九牛の一毛といったところである.編集陣も満足しているわけではないだろう.不正直な広告の原型は,効果は抜群・副作用はほとんどなしといったもので,主効果の誇大な表現には馴らされてきたが,重篤な逆効果の可能性にまったくふれていないことは,医師が患者の存在を考えるとき,はなはだ迷惑で危険きわまりない.
 一般の臨床家が,金もうけにいそがしくて患者のことなどかまっていられないというのなら別であるが,上記のような不正直な広告に対して寛大すぎないだろうか.少なくとも,使用上の注意の要旨ぐらいは書きそえて,学術誌にふさわしい広告の姿をとるように,強い要望があってもよさそうに思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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