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治療のポイント
パーキンソニズムの薬物療法—特にL-Dopa療法について
著者: 井上尚英1
所属機関: 1九大脳研神経内科
ページ範囲:P.191 - P.195
文献購入ページに移動L-Dopaの登場
1817年James Parkinson1)がshaking palsy と題してパーキンソニズムの詳細な臨床記載を行なって以来,約1世紀半をへたが,パーキンソニズムの病態生理学ならびに治療の面では近年着実な進歩がみられる.
特に治療については,アトロピンやスコポラミンなどの天然アルカロイド製剤に始まり,Artaneなどの合成副交感神経抑制剤,更には定位脳手術の開発などさまざまな手段が駆使されてきたが,本症の治療としてはなお不十分であった.
1817年James Parkinson1)がshaking palsy と題してパーキンソニズムの詳細な臨床記載を行なって以来,約1世紀半をへたが,パーキンソニズムの病態生理学ならびに治療の面では近年着実な進歩がみられる.
特に治療については,アトロピンやスコポラミンなどの天然アルカロイド製剤に始まり,Artaneなどの合成副交感神経抑制剤,更には定位脳手術の開発などさまざまな手段が駆使されてきたが,本症の治療としてはなお不十分であった.
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