icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina9巻2号

1972年02月発行

文献概要

臨床家の薬理学

Ⅱ.精神安定剤(トランキライザー)

著者: 今井昭一1

所属機関: 1新大薬理学

ページ範囲:P.199 - P.200

文献購入ページに移動
 催眠作用を来たさぬ量で不安を鎮め,行動の異常を是正する薬は従来精神安定薬ないし静穏薬(トランキライザー)と呼ばれて来たが,その中,強力トランキライザー(Major tranquilyzer)と呼ばれるフェノチアジンやローヴォルフィアアルカロイドには強力な抗精神病作用があるので,最近は抗精神病薬(antipsychotic drugs)と呼ぶことも多い.これに対し筋弛緩薬,抗ヒスタミン剤に属する薬物のあるものは精神病を癒やす力はないが,不安を鎮ある作用をもち,緩和トランキライザー(minor tranquilyzer),または抗不安薬(antianxietydrugs)と呼ばれる.最近は単にトランキライザーというとこの群のみを指し,両者を含める意味では精神抑制薬(Psycholeptics)なる語を用いることもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら