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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻2号

1972年02月発行

文献概要

内科専門医のための診断学・26

不随意運動の診かた

著者: 濱口勝彦1

所属機関: 1慶大神経内科

ページ範囲:P.239 - P.243

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 不随意運動といえば,一般に錐体外路系の障害で大脳基底核に病変が考えられ,臨床的には筋緊張異常を伴い,精神的興奮によって増悪し,睡眠により消失するのが特徴である.しかしそのほか大脳皮質,小脳,脊髄,末梢神経いずれの部位でも不随意運動は起こり得る.患者が不随意運動を訴えてきた場合,まずそれが何であるか,すなわちtremor, chorea, athetosis, ballismus, dystonia,myoclonus, fasciculationなどのどれであるかを判定し,次にそれの病巣部位および成因を考慮し,治療方針をたてなければならない.
 また,てんかん発作の場合にも,強直性または間代性けいれん,各種の自動症などの不随意運動がみられるが,この種のものはここでは取りあげないことにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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