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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻2号

1972年02月発行

文献概要

診療相談室

Heberden結節の治療

著者: 佐々木智也12

所属機関: 1東大 2東大保健センター支所

ページ範囲:P.276 - P.276

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質問 Heberden結節はよくリウマチと間違えられるということですが,これが痛む場合もかなりあると思います.治療をすることにより変形の進行をとめることができましょうか.できるとしたらその治療法を.(秋田市・M生)
答 Heberden結節は遠位指節間関節にみられる原発型の変形性関節症で,病理組織学的には,日本人に多い膝の変形性関節症と変わらない像を示す.すなわち,第一に関節軟骨の変性壊死が先行し,これに次いで軟骨下骨の硬化と増生が起こり,背面でHeberden結節として触知されるようになる.結節が触知される時期になると,既に軟骨下骨には関節面側から骨びらんerosionがはじまり,X線写真で凹凸不平にみえるようになる.さらに遠位指骨が亜脱臼になったり,屈曲拘縮にまで発展する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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