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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻3号

1972年03月発行

全身性疾患と心電図

代謝異常と心電図

著者: 宮下英夫1

所属機関: 1帝京大内科

ページ範囲:P.354 - P.356

文献概要

 "代謝異常と心電図"を考える場合,何らかの代謝異常がどのような変化を心電図にもたらすかという面と,ある種の特徴的な心電図変化から,何らかの代謝異常を推定できるかという面とがある.このうち特に後者の面が臨床的には重要であり,この意味で問題にされるのは,電解質代謝異常であろう.もちろん電解質代謝異常も,flamephotometerで測定すればわかるわけであるが,心電図はもっとも簡単にその様相を想像できるという意味で見逃がすわけにはゆかない.またときには,高K血症の場合のごとく,直接,心停止と直結する危険のあるような場合には,電解質の測定に先行して心電図がとられるべきである.
今日では,電解質代謝異常と心電図変化については周知の事実としてみとめられているが,実際の臨床上にはまだまだ不明の点が少なくないしまた最近の心疾患の治療の進歩とともに新たに注意すべき点が少なくない.次に電解質代謝異常,ことにKの異常について注意すべき点を含んだ2症例をあげる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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