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カラーグラフ
腸の内視鏡診断
著者: 平塚秀雄1 禹博司1 朴沢英憲1
所属機関: 1平塚胃腸病院
ページ範囲:P.634 - P.635
文献購入ページに移動しかし成人の腸管は解剖学的には6〜7m以上とされ,しかも60cm位の腹腔内に複雑な形・位置によって内蔵され,また腸索は相互に重畳されているため,X線診断も非常に立遅れているのみならず,特に小腸は内視鏡家の前に秘境として閉ざされている感が強い.そこで先ず何はともあれ,すでに試作されたファイバースコープの挿入の可否であって,しかもスコープをいかに確実に,安全に,容易に挿入し得るかという点にしぼられるが,最近われわれの考案した腸紐誘導法(Ropeway法)が深都腸管へのファイバースコープ挿入を可能ならしめ,全腸管の直視下観察,直視下生検に成功したのでその一端を紹介する.
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