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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻5号

1972年05月発行

文献概要

救急診療

急性虫垂炎の鑑別診断と治療

著者: 中島幹夫1

所属機関: 1虎の門病院・腹部外科

ページ範囲:P.658 - P.659

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はじめに
 急性腹症として受診するものの中では,急性虫垂炎は最も多い疾患であり,虫垂炎は早期手術との考え方が普及している今日,患者が手術を希望して来院する場合すら少なくない現状である.膿瘍形成,汎発性腹膜炎等の合併症を伴う虫垂炎の症例が比較的少なくなった反面,虫垂切除が安易に行なわれることが多く,切除された虫垂の病理検査では,8.3%が正常であるとの報告もある.定型的な虫垂炎の診断は困難なことではないが,常に慎重な鑑別診断が望ましい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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