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雑誌目次

雑誌文献

medicina9巻6号

1972年06月発行

雑誌目次

Editorial

血尿

著者: 大越正秋

ページ範囲:P.725 - P.725

 血尿が出たということをきっかけにして,いろいろの情報が得られる.ことに他に症候のない疾患の場合の発見端緒としてはなはだ重要であり,なかでもそれが悪性腫瘍のような場合はなおさらである.
 素人が血尿だといってもそれは単に尿が濃い場合その他があるので,あてにならない.医師がみて血尿かどうか肉眼的にわかる限界は普通1l中に1-2ml(0.1-0.2%)血液が混じった場合である.したがって辛じて血尿とわかる程度なら1日2ml前後,明らかにそれとわかる場合でも4-5mlしか出ていないので,血尿による失血はあまり大きいものではないといえよう.

今月の主題

腎盂腎炎—変わってきた臨床の考え方

著者: 山形陽 ,   工藤健一 ,   池内広邦

ページ範囲:P.726 - P.734

 化学療法の発達した今日,急性腎盂腎炎に関しては比較的問題が少ないので,慢性腎盂腎炎を中心としてのべる.慢性腎盂腎炎の臨床は形態学的基準の崩壊,泌尿器科医による膀胱尿管逆流(vesico-ureteric reflux,以下VURと略する)の解明,放射線科医であるHodsonによる本症の自然史についての大胆な発言,血清学的診断の進歩等により著しい変貌をとげつつある.

(座談会)尿沈渣をみなおす

著者: 林康之 ,   宮原正 ,   佐藤仁 ,   小川秋実 ,   東条静夫

ページ範囲:P.736 - P.744

 臨床家にとって尿沈渣所見は腎・尿路系疾患の診断に不可欠かつ基本的なものであるが,とかく新しい,多彩な診断技術に目を奪われがちである.そこで今月は改めて尿沈渣の意義についてふりかえってみよう.

Leading Aiticle

基礎医学と臨床医学

著者: 塚田裕三

ページ範囲:P.716 - P.717

 最近の大学医学部や医科大学は臨床医の養成機関としての性格がとみに強まった.それには卒後の臨床研修までを大学病院がしょい込んでいる現状とも関連しているのであろう.この反面基礎医学に対する関心は極度にうすれ,これを志す卒業生もめっきり減って慶応では昭和46年度より零.東大でも昭和47年度は零になると報じられている.このような現象は修業後の経済的な背景が臨床と基礎とで余りにも大きなへだたりがあることが大きな理由であろうが大学院制度や専門医制度に影響されている点も見逃がすことはできない.
 この対策として数年来基礎医学振興策が各方面で論ぜられたが実効はほとんど上っておらず,医学の将来にとって重大事となっている.基礎医学の衰退は基礎医学そのものよりも臨床医学の将来に与える影響がより重大であることが懸念される.基礎医学振興を叫ばねばならないのは基礎医学者よりも医療にたずさわっている臨床医家の方でなければならないのだと思う.

カラーグラフ

尿沈渣鏡検

著者: 林康之

ページ範囲:P.722 - P.723

 尿中有形成分を遠沈して集め,鏡検することを尿沈渣鏡検といっており,簡単な手技にしては重要な診断情報が得られることから検査要求も多い.
 尿中有形成分の由来は,1)腎,泌尿器系組織からの剥離,脱落した細胞および円柱のように腎で生成されたもの,2)尿中溶質成分の析出,3)外界からの汚染,混入物などに大別される.さらに有形成分を分類すると次の通りであるが,鑑別できないもの,認めてもほとんど臨床的価値の確かめられていないものなど多種類にのぼり,すべてを明らかにすることはかなり困難である.

診断のポイント

尿比重の診かた

著者: 浦壁重治

ページ範囲:P.745 - P.748

古くて新しい検査法
 19世紀の初頭,有名なRichard Brightの時代から尿比重の測定が行なわれていたようであるが,今世紀に入りVolhard(1910),Addis(1922)らが水分制限(尿濃縮),水分負荷(尿稀釈)時の尿比重に注目するに及んで,腎機能検査法の1つとしての地位を獲得したといえる.
 さらに1950年代に入り腎の濃縮・稀釈の生理機構が漸次解明されるにしたがって,特に腎髄質機能の指標であることが明らかにされ,皮質機能の簡易検査法であるPSP排泄試験と並んで日常臨床上繁用されるようになった.尿比重ことに特殊条件下の尿比重測定はこのように考えてみると,"古くて新しい検査法である"とみることができる.

日常診療における腎機能検査のすすめ方

著者: 杉野信博

ページ範囲:P.749 - P.753

 日常診療における腎機能検査を一般検査(検尿,尿の細菌培養・感受性試験,PSP,血液化学,腹部単純・断層撮影,IVP<DIPも含め>と特殊検査(簡易腎クリアランス,尿濃縮稀釈試験。radiorenogram,renal scanなど)とに分け,精密検査(腎バイオプシー,標準腎クリアランス,尿細管機能検査など)に至るまでの検査のすすめ方について筆者の印象を述べる.

治療のポイント

薬物と腎障害

著者: 木下康民 ,   伊東義一

ページ範囲:P.754 - P.758

 腎は大量の血液供給を受け,種々の物質を排泄するため,投与薬剤が腎を通過する機会が多く,腎障害が出現しやすい.腎毒性薬剤は多数あり(表),その作用部位は図1のように考えられている.一方,障害発現機序には,1)直接腎組織を障害(水銀,四塩化炭素など),2)免疫的機序(サルファ剤による血管炎など),3)機械的閉塞(サルファ剤析出による尿路閉塞),4)代謝障害(利尿剤による低K血に伴う尿細管障害),5)溶血などによる2次的変化,が考えられているが,実際にはこれらがからみあっている場合が多い.
 最近経験した腎障害例を示し,薬剤の腎における障害とその対策を述べる.

人工透析を始める時期

著者: 土屋尚義 ,   東条静夫

ページ範囲:P.759 - P.763

はじめに
 近時わが国においても人工透析は飛躍的に普及し,従来不治,進行,確実に死に至る病であった慢性腎不全に極めて有力な治療法を提供した.その効果は誠に刮目すべきものであるが,このような方法に頼る生体代謝異常の是正には自ら限界を有し"人工腎臓"の名前はいささかおこがましく感じられる点もある.装置・方法に幾多の改良が加えられつつあるが,現在までの経験の積み重ねによってその功罪,限界,適応の選択についてようやく実感をもって問題点を提起できるようになってきた.
 透析適応症例の選択基準は以下に述べるように医学的,社会的に多岐にわたり,また腎不全病態の機序に関しても未解決の部分が多いために釈然とした一線を画し得ない点もある.しかしながら臨床家としては日常何らかの選択を行ない,何らかの目標を立てなければならない立場にある.上記の問題点を踏まえて今日妥当と思われる適応選択の方法を手順に従って述べることにする.

専門医に聞く・4

長期にわたり無症候性に蛋白尿が出没した後,ネフローゼ症候を呈した1症例

著者: 東条静夫 ,   家里憲二 ,   前田貞亮

ページ範囲:P.766 - P.768

症例 石○隆○ 16歳男子学生
主訴 蛋白尿の精査
 既往歴,家族歴:本症に関連して特記すべきことなし.
 現病歴:昭和39年春,上気道感染経過後,近医を受診し蛋白尿を指摘された.約3カ月自宅安静をとり,当院小児科外来を受診,蛋白尿はなく,異常なしと言われ普通の生活に戻った.その後,尿検査を受けていない.

グラフ

持続点滴腎盂造影

著者: 松本恵一 ,   三方律治 ,   松江寛人

ページ範囲:P.774 - P.779

 静脈性腎盂造影法が有力な不可欠な診断法であることは今更いうまでもないが,本診断法は安全性が高く,全身状態の不良な患者,特に腎機能低下の著しい患者にも施行できることは周知の事実である.しかし,従来の方法では腎機能低下のある場合には十分な造影が得られないことがある.そこで,second injectionを行なったり,double doseの造影剤を用いる方法或いはdelayed filmまで追求する方法などの各種の試みがなされてきた1964年Schenkerらがdrip infusion pyelography(DIP)を発表して以来,その有用性を強調する報告がかなりみられるようになり,最近非常に普及してきた,DIPの手技の細目に関しては多くの論議がなされてきているが,ここにはその詳細を述べることは省略した.要するに持続点滴腎盂造影の目的とするところは,通常のIVPで診断できないときに,腎杯の細部や尿管の描出即ち全尿路系の充盈像を得ようとするために行なわれるものであって,これによって逆行性腎盂造影という医師にとっても労作が多く患者にとっても苦痛があり,副作用の多い方法を減らすことができるという利点があるからである.なお,逆行性腎盂造影法が不能な症例には本法が唯一の手段となることは言うまでもない.

症例

腎アミロイドーシス

著者: 廣瀬賢次 ,   土田弘基 ,   宍戸英雄

ページ範囲:P.780 - P.784

 アミロイドーシス(amyloidosis,以下「ア」と略す)は,全身の種々の臓器にアミロイドが沈着する疾患であるが,このうち腎の組織傷害は本症の60-90%に認められる1),2).この際その60%はネフローゼ症候を呈することが知られており3),4),外国ではネフローゼ症候群(以下「ネ」症候群と略す)の原因としても,「ア」は無視できない疾患となっている5)
 しかるにわが国では,「ア」の頻度は総剖検数のわずか0.1%で,外国のそれに較べると少なく2),3),このため従来より「ア」は稀な疾患となっている.その上,本症の生前の臨床診断が困難であることも加わって,死後剖検によって始めて「ア」と判明する症例が多い.

全身性疾患と心電図

腎不全と心電図

著者: 杉本恒明

ページ範囲:P.786 - P.788

 腎不全時に心電図変化を生じる要因となるものは,高K血症,低Ca血症,尿毒症性心外膜炎,高血圧,貧血,あるいはその他尿毒症性心筋障害といったものである.このうち高K血症は,腎不全に特徴的であること,特異な心電図変化を示すこと,しばしば致命的な不整脈をきたすことなどのため,もっとも重要視される.そこで,本文では高K血症を伴う腎不全症例について,日常にみる心電図変化の2つの場合を示し解説する.

疫学

腎盂腎炎

著者: 上田泰

ページ範囲:P.790 - P.791

はじめに
 「腎盂腎炎」という特殊な疾患が他の腎疾患から区別され,1つの独立疾患として初めて取り扱われるようになったのが1939年以来のことである.しかし,本症の定義はその後もかなりの間なお曖昧なものがあったので,本症の疫学についての過去の報告は必ずしも全面的に信頼できるというわけにはいかない.しかし,今日では本症の診断法も一段と進歩してきたので,腎実質ならびに腎盂・腎杯の細菌感染症という観点から本症をみればある程度の信頼性をもって疫学を論ずることができると思う.以下腎盂腎炎の疫学の概要をのべる.

新しい検査技術

活性部分トロンボプラスチン時間(APTT)

著者: 藤巻道男

ページ範囲:P.792 - P.793

 凝血検査における活性部分トロンボプラスチン時間Activated Partial Thromboplastin Time(APTT)は,内因性血漿凝固因子の欠乏を原因とする出血性素因の検出のために,信頼度の高いスクリーニングテストの1つである.

救急診療

集団食中毒

著者: 斎藤誠

ページ範囲:P.794 - P.795

最近の発生の特徴
 食中毒とは有害微生物,有害物質などの病因物質を含む食品を媒体とし生ずる疾病をいい,その分類はサルモネラ,ブドウ球菌などによる細菌性食中毒と,毒キノコ・フグなどによる自然毒,および鉛・水銀などの化学物質による化学性食中毒に大別される.このうち細菌性食中毒が,集団的にも散発的にも最も多発し,狭義の食中毒は細菌性食中毒を指すことが多い.
 最近の発生をみると(表),年間発生件数は1100-1300件程度で,患者数は3-5万であるが,実数はこの数十倍であろう.患者の発生季節は昭和45年を例にとると,7-9月の3カ月に患者数の58%,事件数の71%が集中している.これは高温・多湿の候に多発する腸炎ビブリオをはじめとする細菌性食中毒の影響を端的に示したものといえる.植物性自然毒の毒キノコは9-11月,動物性自然毒のフグは1-2月に多発している.

小児診療

離乳食製品—種類と使い方

著者: 二木武

ページ範囲:P.796 - P.799

はじめに
 米国では離乳はほとんど離乳食製品baby foodで行なわれているようであるが,わが国でも最近多種類の製品が市販されしだいに普及するきざしがみられる.あるいは近い将来,牛乳栄養から粉ミルクに切りかえられたように,このベビーフードが離乳食の主流を占めるかもしれない.これにはいろいろ異論も多いと思われるが,筆者自身はベビーフードの特質をよく知った上で積極的に利用することをすすめたい.
 その根拠は,成人のインスタント食品の普及とも相まって最近の母親の調理技術の未熟を指摘したい,味が濃すぎたり調理形態が不適当なため離乳が進行しない例を日常少なからずみるからである.これにはベビーフードの味や形が母親の教育的効果も果たすであろう.もちろん,時間的制約面での利点も大である.また一方では温室栽培,冷凍技術,食品製品の技術的進歩で良質の製品の供給が容易となり,電気冷蔵庫の普及で保存が安全となったこともあげられよう.

統計

最近の白血病死亡統計(その1)

著者: 小林秀資

ページ範囲:P.802 - P.803

 国際疾病分類(ICD:International Classificationof Diseases)は,第8回修正が1965年に行なわれ,その際に白血病の分類が変わり,従来,急性白血病として,リンパ性も骨髄性も一緒になっていたものが,表1のように分離されることとなった.わが国では,WHOの勧告にもとずき,他の諸外国と同じく,昭和43年(1968)より,この第8回修正ICDにもとついて,死因別の集計を行なっている.今号では,この修正後3年間の死亡統計が発表されたので,これをまとめて紹介したい.

臨床家の薬理学・6

Ⅵ.冠動脈拡張剤

著者: 今井昭一

ページ範囲:P.764 - P.765

 ニトログリセリンが,狭心症の疼痛発作を緩解させる作用をもつことは,古くから経験的に知られていたが,やがてこの薬物に冠状血管拡張作用がみとめられ,この薬物が狭心症の疼痛に有効なのは,冠血管の拡張が起こるためと考えられるようになり,この考えに基づいて,多くの血管拡張薬が狭心症の治療薬として使われるようになった.今日でも狭心症治療薬の主流は,いわゆる冠血管拡張薬であるが,冠血管拡張薬の中でも心筋の酸素消費を増大させぬもの,たとえ増大させてもそれを上まわる冠血流の増加の得られるものが望ましいことは自明の理であり,このような薬物は良性の冠血管拡張薬といわれる.そのような薬物としては,ニトログリセリンを代表とする亜硝酸化合物(Nitrites)および近年開発された冠血管拡張薬がある.以下にそれらの薬理作用について簡単に記述し,そのうえで狭心症治療における冠血管拡張薬の意義について少し論じてみることにする.

免疫学入門・6

Ⅵ.免疫グロブリンの臨床

著者: 鈴木秀郎

ページ範囲:P.769 - P.772

免疫不全症候群
 感染に対する抵抗力の低下しているものを免疫不全症候群immune deficiency syndromeといい,このうち特殊な原因が認められず,しばしば家族内発生を認め,遺伝的素因の関与が考えられるものを原発性免疫不全症候群primary immune de-ficiency syndromeといい,免疫能力を低下させるような基礎疾患あるいは処置によっておこったと考えられるものを続発性免疫症候群secondaryimmune deficiency syndromeという.

動きだした地域医療

大気汚染にとり組む—川崎,磯子両医師会の場合

著者: 近藤正夫 ,   阿部和男 ,   小室健 ,   梅田博道 ,   佐々木忠正 ,   本吉鼎三

ページ範囲:P.805 - P.812

 現在,社会の急激な変貌は,人々の健康を脅やかし,その生存を危うくする要素をいたるところに産み出した.国民の健康増進を願う医師にとって,もはや「座して患者の来院を待つ」だけではその責務を全うできぬ時代のようだ.今日,最も問題視されている大気汚染をめぐって,地域医療は何をどうなし得るか,模索はすでに始められている—.

私の治療方針

内科疾患と口腔

著者: 浦田卓 ,   西山茂夫 ,   上野正

ページ範囲:P.814 - P.820

 口腔内の所見は,時に,内科疾患の発見に有力な手がかりとなる.しかし「聴診器を当てぬことはあっても,口の中だけはみる」というほどには,その重要性の認識が行き渡らぬようでもある.内科疾患との関連に視点を据えつつ,口腔内所見の鑑別,治療対策などについてお話しをいただいた.

病理夜話

ノイローゼ(その5)

著者: 金子仁

ページ範囲:P.821 - P.821

 教会に入ったら牧師(最初,大久保先生で,加藤先生になり,現在松永先生である)が出て来た.今までの経過を包まず話した.神を信じなさいと言う.信ずるから目の前に出して下さいと私は言った.
 とにかく日曜日毎に教会に通うことになり,水曜日の夜には聖書研究会に入れて貰った.今まで聖書とかキリストとか話にだけは聞いたが,しだいに面白味が分って来た.しかし神があるか,無いかとなると全く分らない.とにかく熱心に教会へ通った.

ある地方医の手紙・1

第一着ゴールインの話

著者: 穴澤咊光

ページ範囲:P.822 - P.823

 W先生.
 あと小一時間もすると除夜の鐘が鳴るでしょう.これが普通の家庭なら,一家で寛いで年越しのソバを食べるところですが,私は今にも往診の電話がかかってきやしまいかと,全神経をピーンと緊張させ,白衣を着たままで年を越すのです.毎年,大晦日から正月3日間の当A病院は,まさに臨戦体制,当直に腕ききのナースをそろえ,ベッドを空け,患者の御入来を今やおそしと待ちかまえます.ですから,ここに来てから正月の屠蘇酒なんか,ゆっくり飲んだことは一度だってありません.それというのも正月はどこの開業医も休診で,しかも当地は12月の末から脳卒中のシーズンに入るので,大晦日から正月三カ日の患者は救急指定病院でもない当院にも嫌応なしに転げこんでくるからです.年末年始の当直医,それはいわずと知れた私1人にきまっています.

診療相談室

糖尿病患者に対するサイアザイド系利尿剤および副腎皮質ホルモン剤

著者: 石渡和男

ページ範囲:P.825 - P.826

質問 糖尿病の患者に高血圧が合併したときのサイアザイド系利尿剤の使用はどう考えたらよいか.また,リウマチの合併したときに副腎皮質ホルモン剤の使用はどう考えるべきかをご教示ください.(高知T生)
答 ご質問の趣旨は,サイアザイド剤(以下サ剤と略す)や副腎皮質ホルモン剤(以下ス剤と略す)には催糖尿病作用があるといわれているので,これらの薬剤を糖尿病患者に使用してよいかどうか,また使用する場合にはどのような注意が必要かということであろう.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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