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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻6号

1972年06月発行

Editorial

血尿

著者: 大越正秋1

所属機関: 1慶大泌尿器科

ページ範囲:P.725 - P.725

文献概要

 血尿が出たということをきっかけにして,いろいろの情報が得られる.ことに他に症候のない疾患の場合の発見端緒としてはなはだ重要であり,なかでもそれが悪性腫瘍のような場合はなおさらである.
 素人が血尿だといってもそれは単に尿が濃い場合その他があるので,あてにならない.医師がみて血尿かどうか肉眼的にわかる限界は普通1l中に1-2ml(0.1-0.2%)血液が混じった場合である.したがって辛じて血尿とわかる程度なら1日2ml前後,明らかにそれとわかる場合でも4-5mlしか出ていないので,血尿による失血はあまり大きいものではないといえよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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