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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻6号

1972年06月発行

小児診療

離乳食製品—種類と使い方

著者: 二木武12

所属機関: 1東京都立八王子乳児院 2東大小児科

ページ範囲:P.796 - P.799

文献概要

はじめに
 米国では離乳はほとんど離乳食製品baby foodで行なわれているようであるが,わが国でも最近多種類の製品が市販されしだいに普及するきざしがみられる.あるいは近い将来,牛乳栄養から粉ミルクに切りかえられたように,このベビーフードが離乳食の主流を占めるかもしれない.これにはいろいろ異論も多いと思われるが,筆者自身はベビーフードの特質をよく知った上で積極的に利用することをすすめたい.
 その根拠は,成人のインスタント食品の普及とも相まって最近の母親の調理技術の未熟を指摘したい,味が濃すぎたり調理形態が不適当なため離乳が進行しない例を日常少なからずみるからである.これにはベビーフードの味や形が母親の教育的効果も果たすであろう.もちろん,時間的制約面での利点も大である.また一方では温室栽培,冷凍技術,食品製品の技術的進歩で良質の製品の供給が容易となり,電気冷蔵庫の普及で保存が安全となったこともあげられよう.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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