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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻7号

1972年07月発行

特集 これだけは知っておきたい診断のポイント

I.循環器系 2.血圧の異常

血圧の左右差

著者: 増山善明1

所属機関: 1東大第1内科

ページ範囲:P.864 - P.866

文献概要

なぜ左右差は問題か
 血圧の左右差のある場合の診断手順を考えてゆくにあたって,なぜ血圧の左右差が問題になるのか,どの程度の左右差を有意と考えるかという点から述べ,ついで具体的な疾患についてふれてみたい.
 なぜ,左右の血圧を測定する必要があるか:大動脈の一部が狭くなる状態(大動脈縮窄)や大動脈特に大動脈弓からでる主要分枝や,それに続く太い血管の狭窄(血管壁の病変による狭窄が主であるが,外部からの圧迫のために血管腔の狭くなる場合もある)によって,狭窄部より末梢部では血圧が低下し,さらにその中枢部や体血圧に対しては,直接ないし間接的に血圧上昇を起こす場合があり,その結果,血圧の左右差を生じてくる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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