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文献概要
特集 これだけは知っておきたい診断のポイント II.呼吸器系 5.血液ガス分析から
CO2ナルコーシス
著者: 三上理一郎1
所属機関: 1東大・第3内科
ページ範囲:P.975 - P.978
文献購入ページに移動CO2ナルコーシスとは
CO2ナルコーシスは呼吸不全の一つの病態であって,換気不全により動脈血CO2分圧が上昇し,そのため昏睡などの高度の意識障害や自発呼吸の減弱を呈するにいたった状態を表現している,この病態は呼吸不全の治療法の進歩とともに動脈血ガス分析法の発達により近年注目されてきた.一般に換気不全により体内にCO2が増加し種々の症状をきたすものがCO2中毒症候群といわれるが,呼吸性アシドーシスや肺胞低換気症候群とよばれるものとほとんど同義に解されている.そして通常CO2ナルコーシスはCO2中毒症候群の重症型の呼称名として用いられている.
CO2ナルコーシスは呼吸不全の一つの病態であって,換気不全により動脈血CO2分圧が上昇し,そのため昏睡などの高度の意識障害や自発呼吸の減弱を呈するにいたった状態を表現している,この病態は呼吸不全の治療法の進歩とともに動脈血ガス分析法の発達により近年注目されてきた.一般に換気不全により体内にCO2が増加し種々の症状をきたすものがCO2中毒症候群といわれるが,呼吸性アシドーシスや肺胞低換気症候群とよばれるものとほとんど同義に解されている.そして通常CO2ナルコーシスはCO2中毒症候群の重症型の呼称名として用いられている.
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