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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻7号

1972年07月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい診断のポイント IV.肝・胆・膵 3.肝炎の診かた

慢性肝炎—肝機能検査のすすめ方

著者: 安部井徹1

所属機関: 1東邦大第2内科

ページ範囲:P.1097 - P.1099

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慢性肝炎診断の出発点
 急性肝炎がなかなか治らない,黄疸がとれない,SGOT,GPTが正常にならない,肝腫がとれない,脾腫がある,全身倦怠感がある,食欲が進まない,また一度治ったようにみえて,黄疸を繰返したり,GPTがわるくなったりする,あるいは,いつ発病したかわからないが,肝腫があり,クモ状血管腫や手掌紅斑があって,肝機能もわるい.このようなときに,われわれは一応,慢性肝炎を疑うわけである.
 しかし,このような患者が,まだ急性期にあるのか,慢性に活動しているのか,または,肝小葉の改築,門脈域の線維化が進んで,肝硬変になっているのかは,肝生検をやってみないとわからないのであって,発病からの期間などを目標にしても,ほんとうのことを知ることはできない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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