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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻7号

1972年07月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい診断のポイント IV.肝・胆・膵 5.肝硬変,肝癌のきめ手

肝硬変

著者: 高橋忠雄1

所属機関: 1慈恵医大内科

ページ範囲:P.1106 - P.1108

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代償されている肝硬変の診断
 ほかのどの疾患でもそうであるように,進行完成された肝硬変の診断には,多くのばあい困難はない.しかし,いわゆる代償期の肝硬変では,かなり長い期間に亘って,自覚症状も乏しく,他覚所見にもすぐに診断につながるものが少ないので,診断はしばしば困難であり,見逃がされる可能性がある.他疾患で死亡した症例で,剖検で肝硬変の存在を,はじめて知ることがまれでないのは,このことを裏書きするものといえよう.以上の理由から,ここでは主として代償期肝硬変の診断について述べることにする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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