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特集 これだけは知っておきたい診断のポイント VI.代謝糸 2.糖代謝異常の見分け方
糖尿病
著者: 石渡和男1
所属機関: 1朝日生命成人病研究所・内分泌代謝科
ページ範囲:P.1174 - P.1176
文献購入ページに移動糖尿病はインスリン作用の不足によって物質代謝に異常をきたし,各種の合併症をおこしてくる疾病であって,その代謝異常は糖質代謝,脂質代謝,蛋白代謝,その他,各方面に及んでいる.したがって,糖尿病患者の病状を把握するためには,各種の代謝異常について検査し,各種の合併症の状況について検査する必要があるが,糖尿病の病名決定には,現在のところ,主として糖質代謝に関する検査,とくに早朝空腹時の血糖検査と糖質負荷試験が用いられており,最近は,これらにつけ加えて,ブドウ糖負荷時の血中インスリン(immunoreactive insulin, IRI)の動きが診断の参考にされるようになってきている.
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