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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻7号

1972年07月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい診断のポイント VI.代謝糸 4.高脂血症の見分け方

コレステロール異常値

著者: 富田仁1

所属機関: 1京大・中央検査部

ページ範囲:P.1197 - P.1199

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 血清コレステロールには遊離型とエステル型とがあるが,ここでは両者を合わせた血清総コレステロール値について述べる.血清総コレステロール測定には,いろいろの方法があり,また同一方法でも試薬などによって著しくデータの動揺する臨床検査の1つである.同一試料の繰返し測定実験における変動係数(C. V.)を±10%以内に収めることもなかなか困難である.このような測定誤差に加うるに,年齢差,性差,日差,季節差,環境差,人種差などがあって,正常値さえ決定することもむずかしい現状にある,京大中検では創立以来Bloor1)変法によって測定しているが,アメリカのアトランタCommunicable Disease CenterからのControl Surveyでは,われわれの測定値は再現性において世界一であるが,標準とされているAbell-Kendall2)法値に比べれば約20mg/dl高値である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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