文献詳細
特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
VI.代謝糸 5.血漿蛋白異常よりなにを考えるか
文献概要
高γ-グロブリン血症を疑わせる所見
血中にγ-グロブリンが増加してくると,血液あるいは血清の性状がいろいろと変わってくる.そのおもなものとして,原因不明の出血素因,赤沈値の亢進(特にCRP試験が陰性の場合),末梢血液塗抹標本・血液型検査でみられる赤血球連銭形成,骨髄中形質細胞増加(約5%以上),梅毒血清反応における抗補体作用,関節症状を伴わないRAテスト陽性,血清総蛋白濃度の増加,A/G比の低下,血清膠質反応陽性,血清相対粘度の上昇,などである.このほか,血清を水で希釈したり,低温保存あるいは56℃で非動化したとき白濁またはゲル化する現象がみられた場合も同様である.
これらの所見のない場合でも高γ-グロブリン血症が存在することがあるが,これらの所見を認めたならば,まず高γ-グロブリン血症を疑って後述するような方法で検査を進めていくのである.
血中にγ-グロブリンが増加してくると,血液あるいは血清の性状がいろいろと変わってくる.そのおもなものとして,原因不明の出血素因,赤沈値の亢進(特にCRP試験が陰性の場合),末梢血液塗抹標本・血液型検査でみられる赤血球連銭形成,骨髄中形質細胞増加(約5%以上),梅毒血清反応における抗補体作用,関節症状を伴わないRAテスト陽性,血清総蛋白濃度の増加,A/G比の低下,血清膠質反応陽性,血清相対粘度の上昇,などである.このほか,血清を水で希釈したり,低温保存あるいは56℃で非動化したとき白濁またはゲル化する現象がみられた場合も同様である.
これらの所見のない場合でも高γ-グロブリン血症が存在することがあるが,これらの所見を認めたならば,まず高γ-グロブリン血症を疑って後述するような方法で検査を進めていくのである.
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