icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina9巻7号

1972年07月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい診断のポイント VII.神経糸 1.痛みを訴えるとき

坐骨神経痛

著者: 西新助1

所属機関: 1東邦大整形外科

ページ範囲:P.1222 - P.1224

文献購入ページに移動
安直になりがちな痛みの診断
 臨床上痛みに対処する場合には内蔵されている種々の問題点に注意を払うべきであるが,一般には,いわゆる神経痛ときめて安直な処理法に走りがちのようである.しかし,痛みを主訴とする者が外来患者の高い%を占めているからには,その痛みを一律に取り扱わずに,痛みの種類を見分け,その原因を正して根治への道を開くよう意欲をもやすべきであろう.しかし,自覚的な痛みを他覚的にとらえることは必ずしも容易な業ではなく,また,多くの患者を限られた時間内に診療せねばならない多忙な医家にとって,それに費やし得る時間には自から制約があろう.そこで,同患者に接した場合どのようにして方向を定めるべきか,問題の多い坐骨神経痛を取り上げて考えてみることにした.
 坐骨神経痛の患者は多く,それに患者自身もそれときめこんで来るほど普遍的なもので,そのために,単なる臀部痛や下肢痛も含められているので,その区別を明らかにする必要もあり,また,坐骨神経痛を起こす原因疾患がはなはだ多いのでその鑑別にも注意を払わねばならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら