文献詳細
文献概要
特集 これだけは知っておきたい診断のポイント VII.神経糸 2.しびれの見分け方
しびれ
著者: 佐々木智也1
所属機関: 1東大物療内科
ページ範囲:P.1225 - P.1226
文献購入ページに移動しびれに対応する症状の範囲
"しびれ"とは本来の学術語ではないので,患者が主訴としてこの言葉を使用している場合に,臨床家はどのように考えるべきかを述べたい.
日本語は語いも豊富で美しい言葉ではあるが,きわめて漠とした内容の単語が多い.ここにとり上げた"しびれ"はその代表的なもので,自覚的身体異常の表現としてきわめて多くの面をもっている.私が入局した当時,患者が"しびれ"があると訴えたら,その訴えを無理に個々の症状にあてはめず,Schibiregefühlと記録し,その次にその内容を分析的に聞け,といわれたことを思い出す.
"しびれ"とは本来の学術語ではないので,患者が主訴としてこの言葉を使用している場合に,臨床家はどのように考えるべきかを述べたい.
日本語は語いも豊富で美しい言葉ではあるが,きわめて漠とした内容の単語が多い.ここにとり上げた"しびれ"はその代表的なもので,自覚的身体異常の表現としてきわめて多くの面をもっている.私が入局した当時,患者が"しびれ"があると訴えたら,その訴えを無理に個々の症状にあてはめず,Schibiregefühlと記録し,その次にその内容を分析的に聞け,といわれたことを思い出す.
掲載誌情報