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特集 これだけは知っておきたい診断のポイント VII.神経糸 6.脳血管障害の診かた,考え方
くも膜下出血
著者: 相澤豊三1
所属機関: 1立川共済病院
ページ範囲:P.1268 - P.1270
文献購入ページに移動くも膜下出血の主な原因
本症は頭蓋内血管の破綻により起こった出血がくも膜下腔に達したものをいう.したがって成因として,頭部外傷・出血素因・脳腫瘍・中毒ないし新陳代謝障害あるいは炎症性疾患などが挙げられるが,これらの場合いずれも脳実質内の出血が主たるもので,くも膜下出血は続発性ともいうべきである.ここでは髄膜とくにくも膜における血管の破綻によるものであり,出血は主としてくも膜下腔にあり,脳実質内出血はあっても少ないものについて述べるわけで,それは従来,原発性くも膜下出血と呼ばれていたものであるが,剖検によりまた脳動脈撮影によって,その成因の第1は動脈瘤であり,第2は血管腫であることがわかったのである.診断のポイントも,そのおのおのについて述べることとしよう.
本症は頭蓋内血管の破綻により起こった出血がくも膜下腔に達したものをいう.したがって成因として,頭部外傷・出血素因・脳腫瘍・中毒ないし新陳代謝障害あるいは炎症性疾患などが挙げられるが,これらの場合いずれも脳実質内の出血が主たるもので,くも膜下出血は続発性ともいうべきである.ここでは髄膜とくにくも膜における血管の破綻によるものであり,出血は主としてくも膜下腔にあり,脳実質内出血はあっても少ないものについて述べるわけで,それは従来,原発性くも膜下出血と呼ばれていたものであるが,剖検によりまた脳動脈撮影によって,その成因の第1は動脈瘤であり,第2は血管腫であることがわかったのである.診断のポイントも,そのおのおのについて述べることとしよう.
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