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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻7号

1972年07月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい診断のポイント VIII.アレルギー・膠原病 1.アレルギー診断に必要な検査

アレルギーの皮膚反応

著者: 石崎達1

所属機関: 1国立予防衛生研究所寄生虫部

ページ範囲:P.1300 - P.1303

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皮膚反応の理論
 いわゆるアレルギー素因のある人は,吸入・食餌・注射などの方法のいかんを問わず体内に入ってくる異物質に対してレアギン(Reagin-皮膚感作抗体)という特殊な抗体をつくる性質がある.たとえば室内塵吸入で喘息発作が起きたり,卵を食べてじんま疹が出るのはこれらと特別に結合してアレルギー反応を起こすレアギンがあるからである.
 抗原とレアギンの結合がなぜアレルギー反応を起こすかというと,この結合物は組織細胞に働いて非活性の状態にあるヒスタミンなどの化学的作働物質を活性化するからである.この反応の対象は主として組織内のマスト細胞で,その脱顆粒現象が多量のヒスタミン放出の原因となる.このほかアセチルコリン,セロトニン,ブラジキニン,SRS-Aなどが知られている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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