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特集 これだけは知っておきたい診断のポイント IX.腎・泌尿器系 2.細菌尿の診かた
尿路感染症—起炎菌の決定
著者: 黒川一男1
所属機関: 1徳島大泌尿器科
ページ範囲:P.1338 - P.1341
文献購入ページに移動まず宿主と細菌の相互関係を把握する
感染症は細菌と宿主の相互関係によって種々の様相を示すもので,両者の関連を無視し,一方を重視することは誤りである,ややもすると細菌側にのみ目を奪われてしまうきらいが多いことにまず注意しなければならない.
元来,尿路は無菌の状態が正常であり,膀胱より上部の尿路は通常の状態では細菌は存在しない.しかし,ときには長時間細菌がまったく障害を起こすことなく存在していることも少なくない.
感染症は細菌と宿主の相互関係によって種々の様相を示すもので,両者の関連を無視し,一方を重視することは誤りである,ややもすると細菌側にのみ目を奪われてしまうきらいが多いことにまず注意しなければならない.
元来,尿路は無菌の状態が正常であり,膀胱より上部の尿路は通常の状態では細菌は存在しない.しかし,ときには長時間細菌がまったく障害を起こすことなく存在していることも少なくない.
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