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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻7号

1972年07月発行

特集 これだけは知っておきたい診断のポイント

IX.腎・泌尿器系 3.腎機能検査の診かた

尿素窒素の高いとき

著者: 柴田進1

所属機関: 1川崎医大・内科

ページ範囲:P.1341 - P.1343

文献概要

問題にしなければならないのは…
 血清尿素N(窒素)濃度の正常値上限を15mg/dlとし,それ以上を尿素N濃度の増加とみなすことにすれば,高尿素N血症は臨床検査室(化学部門)で取り扱う血液資料7個について1個の割合で遭遇するところのごく平凡な病的現象である.
 ところが高尿素N血症の80%までが尿素N濃度20mg/dl以下の症例である.このようにごくかるい高尿素N血症は病気の経過中に一過性に出現するもので,ことに病院に入院した当初の間処置を受けずにいる患者に多い.2回目の検査を数日後に実施してみると尿素Nは正常範囲に戻っている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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