文献詳細
特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
IX.腎・泌尿器系 3.腎機能検査の診かた
文献概要
問題にしなければならないのは…
血清尿素N(窒素)濃度の正常値上限を15mg/dlとし,それ以上を尿素N濃度の増加とみなすことにすれば,高尿素N血症は臨床検査室(化学部門)で取り扱う血液資料7個について1個の割合で遭遇するところのごく平凡な病的現象である.
ところが高尿素N血症の80%までが尿素N濃度20mg/dl以下の症例である.このようにごくかるい高尿素N血症は病気の経過中に一過性に出現するもので,ことに病院に入院した当初の間処置を受けずにいる患者に多い.2回目の検査を数日後に実施してみると尿素Nは正常範囲に戻っている.
血清尿素N(窒素)濃度の正常値上限を15mg/dlとし,それ以上を尿素N濃度の増加とみなすことにすれば,高尿素N血症は臨床検査室(化学部門)で取り扱う血液資料7個について1個の割合で遭遇するところのごく平凡な病的現象である.
ところが高尿素N血症の80%までが尿素N濃度20mg/dl以下の症例である.このようにごくかるい高尿素N血症は病気の経過中に一過性に出現するもので,ことに病院に入院した当初の間処置を受けずにいる患者に多い.2回目の検査を数日後に実施してみると尿素Nは正常範囲に戻っている.
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