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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻7号

1972年07月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい診断のポイント XI.感染症 1.検査所見の意味するもの

ASOが陽性の場合

著者: 本間光夫1 藤井玻黎1 常田穰1

所属機関: 1慶大内科

ページ範囲:P.1404 - P.1407

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SL-Oとその抗体ASO
 レンサ球菌から分泌される菌体外物質としては,10種類のものが知られている.
 そこでレンサ球菌の感染が生体におこると,これらの物質がヒトの抗体産生細胞に到達してそれぞれの抗体を生じてくる.そのうちStreptolysin-Oに対する抗体をAntistreptolysin-O(ASO)という.現在証明し得る抗体は7種類であるが,ASO以外の反応は,基質や抗原の調整が困難で一定の品質のものが得難いため,一般にASOの測定が行なわれている1).ただ抗デスオキシリボヌクレアーゼB(anti-DNA-ase B),抗ディフォスピリジン・ヌクレオチダーゼ(anti-DPN-ase)や,抗ニコチンアミド・アデニン・ディヌクレオチダーゼ(anti-NAD-ase)の検査法は標準化することが容易で有用な検査法となりうる.とくにanti-DNA-ase Bは他のレンサ球菌抗体よりも長く上昇しつづけるという利点がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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