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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻7号

1972年07月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい診断のポイント XI.感染症 2.ウイルス性疾患

おとなのおたふくかぜ—流行性耳下腺炎

著者: 名尾良憲12

所属機関: 1都立豊島病院 2東女医大

ページ範囲:P.1416 - P.1418

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 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)Mumpsは,その名の示すように耳下腺の有痛性腫脹を主徴とするウイルス感染症である.本症は全身性感染症で,耳下腺炎のほか顎下腺炎,舌下腺炎をおこすことがあって,そのほか膵炎,睾丸炎,卵巣炎などをおこすこともある.またまれに甲状腺,胸腺などの炎症をおこすこともある.これらの内分泌器官のほかに神経系をおかし髄膜炎(ときに脳炎)をおこすことが少なくない.
 本症の罹患率は幼児から学童にかけて大であるが,成人をおかすこともまれでない.潜伏期は2-3週で,飛沫感染によって伝染する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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