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特集 これだけは知っておきたい診断のポイント XI.感染症 3.細菌性疾患
猩紅熱
著者: 平石浩1
所属機関: 1都立豊島病院・伝染科
ページ範囲:P.1423 - P.1425
文献購入ページに移動はじめに
わが国の法定伝染病は全体として昔からみるといちじるしく減少したが,その中で他の疾患にくらべてまだ格段に多いのが赤痢と猩紅熱である.しかし赤痢の全国届出数が1966年の約65,000名から1970年の約10,000名まで急激な減少の一途を辿ったのに対して,猩紅熱は近年やや横ばい状態にあり,1970年には7,774名と,前年の6,143名にくらべて26%強の増加をみている.本症には類似の発疹性熱性疾患が少なくないので,この際その診断について一応ふりかえってみよう.
わが国の法定伝染病は全体として昔からみるといちじるしく減少したが,その中で他の疾患にくらべてまだ格段に多いのが赤痢と猩紅熱である.しかし赤痢の全国届出数が1966年の約65,000名から1970年の約10,000名まで急激な減少の一途を辿ったのに対して,猩紅熱は近年やや横ばい状態にあり,1970年には7,774名と,前年の6,143名にくらべて26%強の増加をみている.本症には類似の発疹性熱性疾患が少なくないので,この際その診断について一応ふりかえってみよう.
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