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文献詳細

雑誌文献

medicina9巻7号

1972年07月発行

文献概要

特集 これだけは知っておきたい診断のポイント XVII.一般症状 1.発熱よりなにを考えるか

高熱が持続するとき

著者: 長谷川弥人1

所属機関: 1慶大内科

ページ範囲:P.1520 - P.1523

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診断のつかないとき
 高熱が持続している患者を診て,診断がつかないとき,その理由は,1)診察が粗漏である.これには,既往歴,現病歴のとりかたも当然含まれる.つぎには2)必要な検査をやっていない.3)あるいは症状ないしは検査成績の判断が適正でない.つぎの理由は4)診断根拠を攪乱する不当な医療をやっている.すなわち下熱剤,抗生剤ならびに副腎皮質ステロイドホルモン(副ス)を濫投している.したがって高熱患者を診たとき,診断確定まで,このような薬剤の投与は絶対避くべきであるし,また投与中であったら即時中止すべきである.(ただし副スは漸減しないと危険を伴うことがある.)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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