文献詳細
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文献概要
白血病において肺内に特有な組織学的病変のくることはすでに18世紀後半から認められていた.その白血病細胞の浸潤は主に肺胞中隔,気管支周囲,血管周囲におこり,その病態をPulmonires leucemiqus,白血病肺炎,白血病性出血性肺炎,白血病性Pneumo-pathie等と呼ばれてきた.しかし一般的には,これら病変は単なる白血病それ自体に当然くる一部分現象としてとりあつわかれてきた.
しかし近時の如く白血病の治療が急速に進歩し完全寛解例もまれでなくなり,組織学的にも肺内浸潤は抗白血病剤の充分な投与が行なわれるとき,わりあい早期に消失することが明らかとなるにおよんで,白血病胸部X線上に表現される陰影の発現とその変化が再度注目されるようになった.
しかし近時の如く白血病の治療が急速に進歩し完全寛解例もまれでなくなり,組織学的にも肺内浸潤は抗白血病剤の充分な投与が行なわれるとき,わりあい早期に消失することが明らかとなるにおよんで,白血病胸部X線上に表現される陰影の発現とその変化が再度注目されるようになった.
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