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病理夜話
森田療法(その1)
著者: 金子仁12
所属機関: 1日本医大 2日本医大老研基礎部
ページ範囲:P.1659 - P.1659
文献購入ページに移動 森田療法は初代慈恵医大精神科教授森田正馬博士の考按によるノイローゼの治療法である.この療法はおそらく禅から発想したもので,森田教授自身が大学一年生の時ノイローゼに悩んだ時の経験を生かして,創りあげられたものと思われる.
私は前回まで書き続けたように,昭和42年,胆石が総胆管に入り,手術しても摘出されず強い不安神経症に苦しめられていた.その時東一精神科冨永医長にすすめられて,この森田療法を知った.溺れる者は藁をもつかむという通り,当時の私はこの苦しみを救ってくれるものなら何でもよかった.
私は前回まで書き続けたように,昭和42年,胆石が総胆管に入り,手術しても摘出されず強い不安神経症に苦しめられていた.その時東一精神科冨永医長にすすめられて,この森田療法を知った.溺れる者は藁をもつかむという通り,当時の私はこの苦しみを救ってくれるものなら何でもよかった.
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