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「脳神経外科」誌の発刊に際して思う
著者: 都留美都雄1
所属機関: 1北海道大学脳神経外科
ページ範囲:P.91 - P.92
文献購入ページに移動 現在の日本脳・神経外科学会が研究会として,その第1回の会合を持ったのが,昭和23年5月3日の事である.その研究会の発足に世話人となられた方々が,その研究会の機関誌として「脳及神経」を発行されることになり,その第1号が発行されたのが,昭和23年11月1日のことである.その第1号の後記の中で,第1回日本脳・神経外科研究会の会長となられた故斎藤真教授が,「脳及神経」発刊に際しての考え方を記して居られる.それによると「脳及神経」は,医学の脳及び神経に於ける各分科の分れた研究を綜合して合成への道を選んだのが,此の「脳及神経」である.従来脳の方は専門的に研究せられたのであるが,基礎医学科の研究と臨床医学科の研究を綜合集積したのがこの雑誌である.であるから理論的の研究発表論文も掲載され又一方実地医家等に対して,脳及び神経疾患の診断の手ほどきものせられる.此の雑誌が実地医家に対して脳神経に幾分興味をもつ様に作用し,研究家に対して広く利用せられる様になれば吾等編輯同人の喜びはこれにしくものはない,と記されてある.
又同じ後記の中に,清水健太郎教授は,医学のうち日本で最も後れている一部門,脳神経外科というものを,どうかして先進国の水準にまで高めようと懸命の努力をして来た我々の念願の一つが叶って,ここに「専門雑誌の発行」ということが漸く達成した,とも記されている.
又同じ後記の中に,清水健太郎教授は,医学のうち日本で最も後れている一部門,脳神経外科というものを,どうかして先進国の水準にまで高めようと懸命の努力をして来た我々の念願の一つが叶って,ここに「専門雑誌の発行」ということが漸く達成した,とも記されている.
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