文献詳細
文献概要
総説
Microneurosurgeryの現況
著者: 佐野圭司1
所属機関: 1東京大学脳神経外科
ページ範囲:P.93 - P.102
文献購入ページに移動はじめに
外科のなかのほかの領域でもそうであるが,脳神経外科にはphilosophicalな面が強い分野と,surgicalな面が表に立つ分野とがある.前者はたとえばstereotaxic surgeryで現在は脳や脊髄の所定の部位に針を刺入するという手技や装置はすでにほとんど完成していて,むしろそこの刺激や破壊による結果が主要な問題をなしており,いわばclinical neurophysiologyといってよいような観をなしている.
ところがmicroneurosurgeryはsurgicalというか,手技そのものが前面に強く出ている分野であり,したがって現在それがcoverしているfieldも,ごく限られた例外をのぞいて,すでに先人がすぐれた名人芸をもって一度はたがやし,花を咲かせたfieldであることが多い.
外科のなかのほかの領域でもそうであるが,脳神経外科にはphilosophicalな面が強い分野と,surgicalな面が表に立つ分野とがある.前者はたとえばstereotaxic surgeryで現在は脳や脊髄の所定の部位に針を刺入するという手技や装置はすでにほとんど完成していて,むしろそこの刺激や破壊による結果が主要な問題をなしており,いわばclinical neurophysiologyといってよいような観をなしている.
ところがmicroneurosurgeryはsurgicalというか,手技そのものが前面に強く出ている分野であり,したがって現在それがcoverしているfieldも,ごく限られた例外をのぞいて,すでに先人がすぐれた名人芸をもって一度はたがやし,花を咲かせたfieldであることが多い.
掲載誌情報