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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科1巻2号

1973年08月発行

文献概要

研究

脳動脈瘤に関する実験的研究(第1報)—力学的にみた脳動脈瘤壁組織構築と実験的動脈瘤

著者: 森竹浩三1 半田肇1 林紘三郎2 佐藤正明2

所属機関: 1京都大学脳神経外科 2京都大学工学部

ページ範囲:P.115 - P.123

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Ⅰ.はじめに
 一般に,血管系の機能は,血管壁の力学的性質と,これに加わる血流動態などの力学的条件が密接に関係しており,血管系障害における諸問題を解決していくうえで,力学的側面からの詳細な研究が必要かつ有益な手段になると思われる.
 従来より脳動脈瘤に関して,その発生,増大,破裂などの機序を解明するため,様々な角度から実験的研究が行なわれてきた4,6,10,25).しかし,それらの研究の大半は動脈瘤モデルの作成や実験条件の設定に際して,真の脳動脈瘤との類似性に関する十分な検討が行なわれておらず,また得られた結果の解釈に一般力学や流体力学の知識を深い考察なしに,そのまま生体にあてはめたものが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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