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総説
後頭蓋窩腫瘍の血管造影—小脳とその腫瘍の読影
著者: 久留裕1
所属機関: 1順天堂大学放射線科
ページ範囲:P.183 - P.192
文献購入ページに移動 椎骨動脈撮影(以下VAGと略する)に関する最近の多数の研究報告,なかでもHuangらの静脈像の研究1,2,9,11-15,20-23)によって後頭蓋窩の占位性病変の診断は非常に洗練されたものになって来ている.血管撮影と平行して,気脳撮影(PEG)の診断の方も断層を利用することによって,これもまた精密な診断法として発展してきた3-6).
VAGの診断は頸動脈撮影(CAG)の診断と同じように,占位性病変の解明に最大の威力を発揮することができる.後頭蓋窩の全体の容積から考えても,後頭蓋窩病変では天幕上病変よりも遙かに小さなサイズの変化を問題にしなければならない.
VAGの診断は頸動脈撮影(CAG)の診断と同じように,占位性病変の解明に最大の威力を発揮することができる.後頭蓋窩の全体の容積から考えても,後頭蓋窩病変では天幕上病変よりも遙かに小さなサイズの変化を問題にしなければならない.
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