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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科1巻3号

1973年09月発行

文献概要

症例

松果体部腫瘍に対するテント下到達法の1手術例

著者: 益沢秀明1 種村孝1 上条裕朗1 青木信彦1 湯建治1

所属機関: 1都立府中病院脳神経外科

ページ範囲:P.259 - P.263

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 松果体部腫瘍に対する直達手術法はDandy1)以来種々の方法が考案され,本邦においても鈴木2),佐野3)らの報告がある.しかし,これらのほとんどは後頭開頭法であり,脳梁の切開,小脳テントの切開などを要し,腫瘍部に到達しても,Galenをはじめとする深部静脈系にわざわいされることが多い,一方,1926年Krause4)は四丘体部に対する後頭下開頭・テント下到達法を発表し,1971年Stein5)は松果体部腫瘍6例にKrauseの術式を適用し,これをinfratentorial supracerebellar approachと命名し,安全でかつ術後のmorbidityも少ないと報告した(Fig.1).著者らは松果体部腫瘍の一例にSteinの方法を施行したので,その経験を報告し,あわせて手術手技について触れる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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