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手術手技
頭蓋咽頭腫の手術
著者: 松本悟1
所属機関: 1神戸大学脳神経外科
ページ範囲:P.287 - P.294
文献購入ページに移動 脳下垂体前葉原基は,咽頭部土皮組織由来と云われているが,胎生期,脳下垂体の正常な発育にともない,同部に遊離した咽頭部上皮組織は,自然消滅あるいは島状に痕跡化する.後者の場合,この扁平上皮集団は,脳下垂体柄前域,および漏斗部に著明で,ついで柄後域,あるいは柄に接する前葉上面にみとめられる.
この残存扁平上皮集団が原基となり,腫瘍化するとき,これをCraniopharyngioma,あるいは脳下垂体道腫瘍と呼ばれ,以上の理由から,本腫瘍は主として,脳下垂体柄前域,漏斗部を中心に周辺組織を圧迫することが多い.
この残存扁平上皮集団が原基となり,腫瘍化するとき,これをCraniopharyngioma,あるいは脳下垂体道腫瘍と呼ばれ,以上の理由から,本腫瘍は主として,脳下垂体柄前域,漏斗部を中心に周辺組織を圧迫することが多い.
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