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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科1巻4号

1973年10月発行

文献概要

研究

Microsurgeryを応用したSpondylotic Vertebral Artery Insufficiencyの手術法—手術手技についての最近の進歩と25例の術後遠隔成績について

著者: 長島親男1

所属機関: 1埼玉医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.337 - P.344

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 頸部脊椎症による椎骨動脈不全(Spondylotic vertebral artery insufficiency)の手術法には,いろいろの方法がある1-10).1967年,著者は独自に屍体を用いて,これらの手術法について検討した結果,すでに発表した《Uncectomy, unroofing of transverse foramen, and periarterial denervation (stripping)》が,本症の手術方法としてもっとも合理的であることを知った.この方法を1969年脳と神経9)に,1970年Journal of Neurosurgeryに発表したが10),1967年当時の初期の頃には,MicrosurgeryもHall Air Drillも用いていなかった.しかし,最近ではMicrosurgeryを応用することによって,深部のこまかい操作が,安全にしかも確実に行なえるようになり,この手術法も若干進歩したように思う.ここに,その後の改良と進歩を中心に,現在著者が行なっている手術方法を述べてみたい.なお,本法はYear Book197111)とAir Instrument Surgery VoL.112)に紹介されているが,Air Igstrument Surgeryでは,図が少し正確でないところがあるので,この際,訂正する意味でHall Air Drillを使った本手術法の図を作成した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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