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文献概要
症例
von Recklinghausen病の特異型の1例
著者: 赤木功人1 早川徹2 生塩之敬2 竹内直司3
所属機関: 1国立大阪病院脳神経外科 2大阪大学脳神経外科 3豊中市民病院脳神経外科
ページ範囲:P.437 - P.441
文献購入ページに移動von Recklinghausen病(以下R病と略す)は,café-aulait spotsと称される皮膚の色素沈着,皮下軟結節などを主な徴候としながら,しばしば神経系やその付属支持組織,骨系統などの病変を伴い,多彩な病像を呈してくることはよく知られている.そのうちでも特異型というべき一側の眼窩壁の欠損に伴って出現する搏動性眼球突出については,欧米では従来かなりの報告が見られるが,本邦での報告は極めて稀である.今回私共はその1例を経験したので,その特徴的なレ線像,手術所見と共に,文献的考察を加えて報告する.
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