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症例
脳神経症状を呈したSclerosteosisの姉妹例
著者: 藤原悟1 鶴見勇治1 児玉南海雄1
所属機関: 1東北大学脳研脳神経外科 2福島医科大学
ページ範囲:P.1217 - P.1222
文献購入ページに移動1967年Hansen3)は,それまで大理石骨病(marblebone disease or osteopetrosis)の特殊型とされ,合指症があり,主として頭蓋骨・下顎骨・鎖骨などに対称的なhyperostosisを伴い,かつosteosclerosisを来たす家族性発生の全身性骨疾患の一群を"Sklerosteose"と命名した.本疾患はこれまでわれわれの渉猟しえた範囲では50例で,本邦においては1975年Sugiura8)の報告した21歳女性の1例のみで,極めて稀な疾患といえる.最近われわれは姉が難聴,妹は顔面神経麻痺にて発症した本疾患と考えられる姉妹例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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