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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科10巻12号

1982年12月発行

文献概要

解剖を中心とした脳神経手術手技

顔面痙攣,三叉神経痛に対する後頭蓋窩神経血管減圧術(Jannetta法)

著者: 福島孝徳1

所属機関: 1三井記念病院脳神経外科

ページ範囲:P.1257 - P.1261

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I.はじめに
 三叉神経痛(trigeminal neuralgia or tic douloureux,以下TN)および半側顔面痙攣(hemifacial spasm,以下HFS)は,各々知覚系と運動系の異常であるが,両者とも発作性,反復性,不随意的な神経刺激症状を病態とするもので類似の疾患である.近年,これらの疾患の病因として頭蓋内における神経根に対する動脈圧迫説が確実となり,microsurgeryによる後頭蓋窩神経血管減圧術がすぐれた効果を現わすものとして注目されている.著者はJannettaの原法を追試して以来,血管圧迫部へのアプローチ,手術テクニックの改良に努め,自験手術例380症例の経験を通して,何らの合併症も来たさずに完治させる手術術式を完成させるに至った.ここに,小脳橋角部,神経血管圧迫関係の解剖学的解説とともに,手術の具体的なポイントについて述べたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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