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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科10巻12号

1982年12月発行

文献概要

研究

脳梗塞急性期の新しい治療方法の開発—MannitolとPerfluorochemicalsの併用投与下における急性期血行再建例

著者: 鈴木二郎1 吉本高志1 児玉南海雄1 小川彰2 桜井芳明2

所属機関: 1東北大学脳研脳神経外科 2国立仙台病院脳卒中センター 3福島医科大学脳神経外科

ページ範囲:P.1273 - P.1280

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I.はじめに
 脳梗塞急性期の治療は,本疾患が人類における極めて重大な多発疾患にもかかわらずいまだ不十分で,特に重篤な症例では有効な手段が見いだされていないといっても過言ではない.これは,梗塞急性期における血行再開はさらに脳浮腫の増悪や出血性梗塞をひき起こし,組織障害を一層悪化させる点にあった1,5,6,34,36).一方,慢性期ではextra-intracranial arterial bypassやthrombo-endarterectomyが行われてはいるが,これらは主にTIAやRINDの症例に再発を予防するために行われているにすぎない4,38)
 著者らは脳梗塞発症後の脳組織を保護し,その進行悪化を抑制する方法を研究してきたが,その方法を応用して発症後可及的速やかに血行再建術を行い,脳梗塞急性期例での治療を行ったので報告し,批判をお願いしたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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