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文献詳細

雑誌文献

Neurological Surgery 脳神経外科10巻12号

1982年12月発行

文献概要

症例

椎骨動脈瘤に対するProximal ligation

著者: 柴田孝行1 伊藤明雄1 榎本一己1 原田努1

所属機関: 1名古屋掖済会病院脳神経外科

ページ範囲:P.1327 - P.1332

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I.はじめに
 椎骨脳底動脈領域の動脈瘤は,脳動脈瘤の5%前後といわれている11,18,25).このうち椎骨動脈瘤は脳底動脈が左右後大脳動脈に分かれる分岐部に次いで多く,決して稀なものではない.
 脳動脈瘤の根治術はneck clippingが確実な方法として最も多く用いられている.しかし,椎骨動脈瘤については,動脈瘤が紡錘形である割合が他の頭蓋内動脈瘤に比べて高いことや,嚢状であっても下部脳神経との関係からneck clippingが困難なことがある.このような症例に対し,解剖学的な特性から椎骨動脈を動脈瘤の中枢側で結紮,clippingあるいはtrappingすることがあるが,その手術適応についてはいまだ十分な検討がされていない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1251

印刷版ISSN:0301-2603

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