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研究
植物状態患者およびその脱却例における睡眠
著者: 岡伸夫12 児玉南海雄1 鈴木二郎1
所属機関: 1東北大学脳研脳神経外科 2富山医科薬科大学脳神経外科
ページ範囲:P.157 - P.165
文献購入ページに移動近年,医療技術の進歩に伴い,頭部外傷,脳血管性障害などによる重篤な脳障害患者が一命をとりとめ,失外套症候群9),無動性無言症3)など,いわゆる"植物状態"と呼ばれる状態となり,長期間生存するようになってきた.この植物状態患者7,8,18,19)は,無動無言,意思疎通不能などの臨床症状を主体とする遷延性意識障害患者であるが,睡眠覚醒リズムが保たれている点が,いわゆる昏睡とは異なった点であるといわれている.この植物状態患者における睡眠に関しては,これまで報告は少なく2,5,11,14),本稿ではまず植物状態群の24時間脳波を記録し,睡眠のパターンにつき検討し,次いで植物状態から脱却した患者群においても同様の記録を行い,両群を比較対照した結果につき考察した.
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